パト旅チャンネル

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ガリシア州最大の港町、ビーゴを散策

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f:id:travelpato:20220115110018j:plain ガリシアレンタカー旅行も車を返却し、あと少し。夕食までの間ビーゴ市内を散策しました。

目次


ビーゴについて

f:id:travelpato:20220115214302j:plain ビーゴはガリシア州最大の都市であり、リアス式海岸のビゴ湾に沿って広がる港湾都市。スペイン最大の漁港があり、ガリシア一の工業都市です。造船や自動車産業が盛んであり、プジョー・シトロエンの工場で生産された車が欧州各地へと運ばれています。日本ではシトロエンの車はあまり見かけないですが、日本にも輸出されているのでしょうか。

昔から人は住んでいましたが、これまで訪れたガリシアの他の都市とは異なり街が発展したのは工業化が進展してからのため、どちらかといえば新興勢力の部類です。なので街の作りも少し雑然とした部分があったように思います。

f:id:travelpato:20220115004438j:plain 道の先にはビゴ湾が広がっています。20世紀の初めには貧しい農民が移民となり、またスペイン内戦では多くのガリシア人が難民となりました。これらの人の多くは南米、特にアルゼンチンのブエノスアイレスを目指して旅立って行きました。それでオウレンセの駐車場の名前がブエノスアイレスパーキングだったのかな😳💡 www.travelpato.com

ビーゴ市内を歩く

f:id:travelpato:20220115110013j:plain レンタカーを返却し、ここからは徒歩でビーゴ市内を移動します。ビルの改修工事中にビルも宣伝を兼ねたピンクの鮮やかな幕で覆われています。 f:id:travelpato:20220117000356j:plain f:id:travelpato:20220115004433j:plain ビルの外壁も鮮やか。なお、ビーゴ市内中心部は写真のように交差点は円形のランドアバウトではなく右折・左折レーンがあり、逆に違和感を感じる状態でした。

f:id:travelpato:20220115004428j:plain ビーゴはゴミ箱もスタイリッシュ。日本の郵便ポストのような形をしています。色がもっと明るければ言うことなしです。ゴミ箱に貼ってあるシール譲ってほしい😂

f:id:travelpato:20220115004423j:plain みんなで地引網を引いているようなこちらの像はオウレンセ出身のラモン・コンデ氏の作品。筋骨隆々の海の男達が今にも動き出しそうなダイナミックな作品。進撃の巨人にも見えてくる😆

f:id:travelpato:20220117002717j:plain 道路のど真ん中に作品が置かれておりますが、日本ではなかなか見ることができない光景ではないのではないでしょうか。

f:id:travelpato:20220115234416j:plain ア・コルーニャのヘラクレスの塔の近くにあるハート様のようなカローン像もラモン・コンデ氏の作品のようです。この記事を書くまで知らなかった😳 www.travelpato.com

エル・コルテ・イングレス

f:id:travelpato:20220115004218j:plain スペインの百貨店といえば、エル・コルテ・イングレス。日本では伊勢丹、三越、髙島屋など沢山の百貨店がありますが、スペインではエル・コルテ・イングレスの一強状態。

スペイン国内に約200店舗があり、主要都市には必ずあるのではないでしょうか😳

ロンドンのハロッズやリバティ、パリのボン・マルシェやギャラリー・ラファイエットのような世界的な高級百貨店よりはフラリと入りやすいと思います。

f:id:travelpato:20220115004206j:plain 喫茶店で休憩。エル・コルテ・イングレスで休憩する時はオレンジジュースを頼みたくのが不思議です。

オレンジジュースを頼むとポテチをサービスでつけてくれました😆この辺りの細かい心配りが嬉しいですね😙

オレンジの果汁の甘さとポテチの塩味が抜群のハーモニーを奏でております。オレンジはバレンシア産かな😙🍊

f:id:travelpato:20220115004155j:plain スペインではオレンジジュースに砂糖を入れるのが一般的なのでしょうか。最初から砂糖がセッティングされておりました。

エルコルテ・イングレス内の喫茶店は上階にあり、周りに高い建物がなく、景色がとても綺麗です😆

ビーゴ市内散策で疲れた時には、こちらで休憩することをお勧めします😙

セルタ・デ・ビーゴ

f:id:travelpato:20220117005113p:plain 引用:Actualidad del club Archive - RC Celta
ビーゴといえば、セルタ・デ・ビーゴ。最近はリーガ1部の中位〜下位が定位置になっておりますが、90年台後半から2000年前半にかけて今はなきUEFAカップに5シーズン連続で出場、その次のシーズンはUEFAチャンピオンズリーグに出場するなどチームの最盛期を迎えておりました。

f:id:travelpato:20220117004132p:plain 引用:Historia del club Archive - RC Celta
2002年日韓W杯ロシア代表のアレクサンドル・モストヴォイ、ヴァレリー・カルピンの両氏が所属していたチームとしても知られています。モストヴォイは怪我の影響で出場できなかったけど、万全の状態であれば日本の大きな脅威になっていたはず😳

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展示されていたのはセカンドユニフォームですが、お馴染みの水色のユニフォームももちろん売っております。元クロアチア代表のズヴォニミル・ボバンも現役の最終年にセルタに所属しておりました。

f:id:travelpato:20220115004510j:plain ラコステにブラックスパイダーマンがいましたが、セルタのチームマフラーを巻いてご満悦の様子。手のひらから出る蜘蛛の糸も水色なのかもしれません😁

人魚像(ただし男性)

f:id:travelpato:20220115110018j:plain エル・コルテ・イングレスで休憩後、夕食のレストランへと移動中、旧市街入口にある柱の上に、異彩を放つ大きな像を発見👀

f:id:travelpato:20220115004457j:plain この柱は11メートル、ビルの4階程の高さ程あります。その上に鎮座しているのは男性の人魚像でガリシア出身の彫刻家フランシスコ・レイロ氏の作品。最初は「FishMan」と名付けられていたようで、日本で人面魚ブームが起こった頃と同時期の1991年に設置されました。世界的に人面魚ブームだったんだね😳

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その後、作品名は「El Sireno」人魚、半魚人に改名されました。「新・加勢大周」改め「坂本一生」みたいに何か改名しないといけない理由でもあったのかな😁?

ちなみにセイレーンはホメロスの古代ギリシア叙事詩「オデュッセイア」に出てくる海の怪物。最初は半人半鳥だったものが、中世以降に半人半魚になった模様。こちらも設定変更が必要な諸事情があったのかも😎

航海技術の発展してからは旅行記に「航海中にセイレーンを見た😆」という記述がされるようになったようです。ネッシーやイエティ、ビッグフットといったUMAの元祖と言えるかもしれません。

なお、「Sireno」は男性名詞ですので男性の人魚。スペイン語には男性名詞と女性名詞があるね😳人魚といえば人魚姫のように女性をイメージしてしまいますが、30年前から現在の多様性を先取りしていたようです。

夕食のレストランへ

f:id:travelpato:20220115004912j:plain ビーゴはこれまで訪れた都市のようなランドマーク的な建物がありませんが、観光地ではない素のガリシアを見ることができるのではないでしょうか。ポルトガルも近いので、スペインからポルトガルに陸路で移動する際は時間を作って訪れてみるのをオススメします。

以上、「ガリシア州最大の港町、ビーゴを散策」をお届けしました。

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