ヘラクレスの塔とRosa dos ventosを堪能し、ア・コルーニャ市内中心部へ向かいます。その前に、ヘラクレスの塔を守るブレオガン像を紹介します。
目次
ヘラクレスの塔の見学後
ヘラクレスの塔および周辺を満喫し、最初に登ってきた坂道を降りて行きます。塔に到着した時はまだ朝の10時過ぎでしたが、この時はすでに正午過ぎになっており、結構多くの人がヘラクレスの塔を目指して登ってきておりました。
お昼前後は混雑するかもしれませんので、塔に登るのは午前中が良さそうです。
坂を降りている途中で、どこからともなくバグパイプの音色が。もしやケルトの世界に誘われているのか😳💥と一瞬おもいましたが、坂の中腹に船のようなモニュメントがあり、そこで二人組の男性がバグパイプを演奏しておりました。何となく写真を撮るのが憚られましたので、no photoであります😌
プチケルト体験をしたところで、坂の麓に到着。麓にはテレビクルーがカメラを回しており、ヘラクレスの塔を熱心に撮っておりました。ヘラクレスの塔のドキュメンタリーでも撮っているのかもしれません。
右端に写っているのがテレビクルー。私が坂を下りきるとおもむろに機材を片付け始めて撤収し始めました。もしかして私が坂を下りきるのを待っていたのかしらん😳 そんなわけない😁
というわけで、知らない間にスペインtveでTVデビューしているかもしれません😎
ブレオガンの像
先程の写真にチラリと真ん中に写っておりましたが、ヘラクレスの塔を守るように立っているのがブレオガンの像。修学旅行で東京に来た中学生が、東京タワーをバックに直立不動で記念撮影をしているような佇まいです。
事前インフォがなければ、この像がヘラクレス、はたまた北欧神話の神様、オーディンなのかと勘違いしてしまいそう。
横からの図。強風で髪の毛がオールバックのようになっているのがわかります。
と、ちょっとネタキャラのような紹介をしてしまいましたが、ブレオガンについては、ヘラクレスの塔のチケット売り場でいただいたパンフレットに少しだけ記載があります。
パンフレットでは「ブレガオンがア・コルーニャの街を作ってヘラクレスの塔を建てた」と記載されておりますが、このパンフレットはガリシア語かスペイン語を日本語に直訳した感じで、ブレガオンが何者なのか、どこから来たのか等の説明は書かれておりません。あえて書いていないのかも😎(意味深)
11世紀に編集された Lebor Gabála Érenn (『侵略の書』)にまとめられた別の伝説では、ガリシアの伝説上の建国者であるブレオガン王 (Breogán) がこの地に、彼の息子たちがその頂上から遠い緑の大地を見ることができる程に高い、巨大な塔を建てたという。
引用:ヘラクレスの塔 - Wikipediaより
いわゆる一つの「諸説あります」状態ですが、ガリシアおよびア・コルーニャの人々にとっては特別な存在なのでしょう。
最後にもう一つ
ヘラクレスの塔、Rosa dos ventos、ブレオガンの像の見学はこれで終了。バス停に戻り、ア・コルーニャ市内へと向かいます。
なお、最後の写真は「Caronte(カローン)」という太った男性の像。塔に登る前に立ち寄ったチケット売り場のすぐ近くにあります。
この特長的な見た目から、普段は温厚ですが、自分の血を見ると豹変してしまうハート様にしか見えません😁
単なる太った男性ではなく、ちゃんとした役割がありまして、
カローンは、ギリシア神話に登場する神に準ずる存在で、冥界の河ステュクス(憎悪)あるいはその支流アケローン川(悲嘆)の渡し守。
引用:カローン - Wikipediaより
ギリシア神話版「三途の川の渡し舟の船頭」といった役割のようです。渡し舟の運賃を要求し、払わない死者は後回しにされ、200年の間その周りをさまよってから、ようやく渡ることができたそうな😳なお、ヘラクレスには力尽くで出航させられたみたいです😅
先程カローン像がチケット売り場のすぐ近くにあると書きましたが、「カローンに渡し舟の運賃を渡さないと対岸にいけない」ことと、「チケット代を払わないとヘラクレスの塔に登る事ができない」ことが結びついているというのは考えすぎでしょうか😙
ということは、ヘラクレスの塔に続く坂道が「アケローン川」を暗示しているのかも😎💡
色々と暗示された事柄が隠されているのではないかと深読みしてしまう程、神話や伝説が盛り沢山のヘラクレスの塔周辺を是非訪れてみてはいかがでしょうか😁
以上、「ヘラクレスの塔を守るブレオガン像」をお届けしました。
パト旅チャンネル (@travelpato)